わたしが伝えたいこと
口を見ただけで性格がわかる?
これまで多くの患者様と向き合いお口の中を拝見してきました。
当然お子様の口腔環境もたくさん見てきました。
近頃のお子様は、以前にくらべ堅いものを食べる習慣、野山を駆け巡るような運動する習慣が無くなり顎が発達しにくい環境にあります。
昨今のスマホ・携帯ゲームの普及がそれに拍車をかけ、公園でも遊具で遊ぶでもなく集まってゲームに興じる様子を見かけます。
お子様の口腔環境ですが、口を見るだけで性格がわかる事例を1つご紹介しましょう。
1:長子・ひとりっ子の傾向
2:次子・末っ子の傾向
長子・ひとりっ子の傾向
ご両親にとって初めてのお子様となる長子やひとりっ子。
両親から大切に育てられるため、穏やかで面倒見の良い性格になることがおおいです。
両親以外に気をつかうことがないため、ぼーっとして口を開けているお子様も少なくありません。
するとどうなるでしょうか?
口を開けてしまうことが多いので、口唇の力が弱くなり、口をうまく閉じれなくなります。
唇で前歯を抑えることができていないため、成長に伴い歯が前に出てしまう傾向にあります。
次子・末っ子の傾向
一方次子の場合、上にはお兄ちゃんやお姉ちゃんがいます。
また両親にとっても1人目は自分たちで遊んであげていましたが、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合、子ども達だけで遊ぶ傾向も多くなります。
子ども達だけで遊び始めるとどんなことが起きるでしょう?
当然、力関係は先に生まれた兄・姉が強いに決まっています。おもちゃを取られた、おかしを取られたなどのケンカもあるでしょう。
そんな日常に次子は耐えるのです。
耐えるからこそグッと我慢し、噛み合わせが深くなります。強く噛むくせが下顎の成長を妨げ、下顎が育たない出っ歯となります。
出っ歯にもタイプがあります!
どちらも「出っ歯」には違いないのですが、それに至った過程は全く異なるのです。
これらのケースをひとくくりにし、同じ方針で矯正を進めてもよいのでしょうか?
もちろん私が経験した症例からのデータですので、すべての方に当てはまるわけではありません。
性格からつくられる歯並びがあるという事です。
ただ、間違いなく言えること。
それは現在の歯は、これまでのあなたの生活が作り上げたもの。
ですので、カウンセリングによって本人がやりたいこと、なりたい自分を伺い、どういった咬み合わせによってそれが実現できるか。
そういったことを考えて治療方針を決めています。